まず、PCIe x2 なので SATA3(6Gbps) SSD とはシーケンシャルリードが 3 倍高速という以外はほとんど差がありません(添付画像の Crucial M550 はちょうど 2 年前の製品)ので、SATA 端子を HDD に使用したいとか、PCIe スロット(x1 以外)を RAID やビデオカードの複数枚挿しで使用したい、といった場合に M.2 ソケットを使用するための選択肢、といったところかと思います。現行の PCIe x4 の NVMe SSD(添付画像の Samsung 970evo)との速度差はかなりありますので、動画編集用のテンポラリファイルを置いたり(可能であれば RAM ディスクに置く方が良いですが)したいなどという場合には発熱を考えると不利かもしれません。 ただ、その発熱という点では PCIe x2 という部分がかなり有利に働いていて、ベンチマークテストを連続して回しても室温 26℃(ケース内温度 31℃)でピーク時 49℃ と低め(アイドル時 40℃ 前後)ですし、片面実装なのでマザーボード上の M.2 ソケットに挿して表面にヒートシンクを貼り付けるだけでも発熱対策は十分 OK なので、速度よりもケース内温度を優先するといった場合も良い選択肢になるかと思います。自分の場合は、録画 PC で大きめのミドルタワーケースに280mm の簡易水冷を吸気でフロントに設置してエアフローが確保できているので、長尾製作所の簡易タイプヒートシンクのみをマザーボードの M.2 ソケット(CPU と PCIe x16 の間ですが、録画機でビデオカードレスのためスペースは十分)に取り付けています。 NVMe SSD の場合、パーティション作成時の所謂「4K アライメント」の影響で速度が出たり出なかったりする(基本的には 4K アライメント調整をしたほうが高速)ものですが、本製品の場合 4K アライメント未調整状態のほうがシーケンシャルライトが明らかに高速な結果となりました(添付画像以外にも不思議に思って何回かフォーマットから行いましたが、ワーストケースではシーケンシャルライト 350MB/s 程度しか出なくなってしまったこともありました)ので、お使いの環境で確認いただいたほうが良いかもしれません(4K アライメントについては検索すれば沢山解説したページ